Shoya’s Memories

♥Age 5

元気いっぱいしょーや。
芸術家の父、アート講師の母のもとで、元気いっぱいに育ちます。
家族ぐるみの付き合いで、同じ歳の少女・姫楽とかかわりがあった丞弥。
もともと繊細で女の子と遊ぶほうが安心した丞弥は、彼女とよくおままごとで遊んでいました。

♥Age ?

丞弥の母・瞳が統合失調症で入院。丞弥のことを忘れてしまいます。
その後、瞳は病棟で錯乱を起こし、間もなく転落し死亡。
その頃母の帰りを待っていた丞弥は、いつしか家事もまともにこなせなくなり、家はごみ溜めのようになっていました。そこに追い打ちをかけられ、彼の心はおかしくなってしまいます。

父親につづいて母親まで失った丞弥は、母の弟の仲人のもとに引き取られることに。
丞弥は瞳の死を受け入れられず、こころの内側を覗き込んで生きるようになります。

♥Age ?

仲人の営む雑貨屋で、アート作品に囲まれて心を癒していく丞弥。
少しずつ、その瞳には光が戻ってきているようでした。
その後仲人の提案で、「星空学級」という小さな学校へ通い始めます。
先に在籍していた幼馴染の少女・姫楽の支えを借りながら、少しずつ意欲を取り戻していくのでした。

♥Age 10

小学5年生への進級を目前に控えた、3月のあるあたたかな日。
店の手伝いでバックヤードにいた丞弥は、無断で侵入してきた不良少年・アオと出会います。
彼はナイフで丞弥に問いかけます。
「お前の大切なものは、目で見えるものか？答えろ」
彼の瞳はとても綺麗で、まっすぐとしていましたが、いまにも泣き出しそうでした。

ナイフによる脅しに発作で気を失った丞弥。仲人によって病院に運ばれ、目が覚めた時には少年はいなくなっていました。
丞弥は彼が立ち去ったあと、仲人に彼のことを訊ねます。その声音は、彼のことをとても心配するそれでした。